マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。 6月の米個人消費支出(PCE)統計では、コア価格指数の前月比の伸びが加速。一方で支出は微増にとどまった。非耐久財への支出は回復したものの、耐久財への支出は3カ月連続で減少した。サービス支出も伸び悩み、裁量的な消費の弱さがうかがえる。新規失業保険申請件数は、前週比1000件の増加。第2四半期の雇用コスト指数は前年同期比3.6%上昇と、2021年以来の低水準に並んだ。こうした状況から、労働市場がインフレ圧力の主因ではないとの見方が金融当局者の間で広がっている。 メキシコからの輸入品に対する現在の関税措置を90日間延長するとトランプ米大統領が発表。通商交渉の時間をさらに確保するためとしている。インドは厳しい関税措置を突きつけられたのを受け、米国製品の輸入拡大を含む複数の選択肢を検討している。関係者によると、トランプ氏が30日明らかにした対インド関税措置は同国当局者の間で驚きと失望を呼んだ。インドは即時の報復措置は見送る方針という。トランプ氏が設定した8月1日の期限が迫る中、多くの通商協定に関する重要な詳細は依然として不透明なままだ。 トランプ大統領はイーライリリーやノボノルディスク、ファイザーといった世界的な製薬大手17社に、米メディケイド(低所得者向け医療保険)対象薬品の価格を特定他国の最低価格に引き下げるよう、書簡で要求した。「著しく水増しされた価格から米国の消費者を直ちに救済し、欧州やその他先進国による米国のイノベーション『ただ乗り』を終わらせるという約束以外、私は受け付けない」とリリーのデーブ・リックス最高経営責任者(CEO)らに宛てた書簡で述べた。トランプ氏は60日以内の順守を求めている。 マイクロソフトは過去最高値を更新し、時価総額は一時4兆ドルを超えた。4兆ドル台に乗せたのは、エヌビディアに続いて2番目。前日に発表した決算で、人工知能(AI)需要を支えるクラウドコンピューティング事業「Azure(アジュール)」の売上高が市場予想を上回り、強気な見通しを示したことが好感された。 米アマゾン・ドット・コムが公表した7-9月(第3四半期)の営業利益見通しが市場予想を下回った。人工知能(AI)分野の競争に対応するための支出が過剰ではないかとの懸念が市場で広がった。売上高の見通しは予想平均を上回った。株価は引け後の時間外取引で一時約2.5%下落。アップルの4-6月(第3四半期)決算では、売上高が9.6%増加し、アナリスト予想を上回った。スマートフォン「iPhone」と中国市場での販売が好調だった。同社は当初、関税による9億ドルの逆風があると見込み、売上高の伸びが1桁台前半から半ばとの見通しを示していた。 その他の注目ニュース油井さん搭乗の宇宙船クルードラゴン、直前に打ち上げ延期 第一生命HD、東南アジア事業拡大へM&Aを検討-市場に開拓余地 「大人」の職場に出社強制は不要-スタンダードチャータードのCEO |